子育て世代の居場所づくり
既存の母屋に隣接した子育て世代の居場所としてのはなれの建築です。
部屋としてはコンパクトな居間があるだけですが、ウッドデッキや畳コーナーなど居間に隣接した性格の異なる場所を用意することで多様な居場所が生まれました。
外壁は杉板縦張り・押縁にウッドロングエコ塗装。外とのつながりを必要とする外部開口部は木製建具で設えています。居間の床は温かみのある杉のフローリング、天井は化粧垂木に化粧野地として自然素材である木を多用しました。
こうした自然素材や現場で造られる大工造作や手づくりの建具が親しみのある居場所を生む大切な要素になったと思います。
設計;宇田川孝浩建築設計事務所 http://uda-archi.com/index.html
施工:みざわ建設
用途 | 専用住宅 |
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構造規模 | 木造平屋 |
竣工 | 2022年3月 |
場所 | 島根県奥出雲町 |
外観
外壁は杉板縦張り・押縁にウッドロングエコ塗装。
自然素材である木材の色には経年変化があり、数年後にはシルバーグレイに近づきます。
平屋の屋根の下にウッドデッキをつくることで外観に奥行きが生まれました。
平屋ならではのかわいらしい妻側立面。
屋根の下に生まれたウッドデッキの外部空間。
制作した物干金物も取付ました。
夕景。灯りに照らされた外壁の押縁、軒裏の化粧垂木の陰影。
夕景。屋根に守られたウッドデッキ。
夕景。灯りに照らされた外壁の押縁の陰影。
はなれと母屋をつなぐ通路に設けられた入り口。
尾根の木立に囲まれ日照時間が短い敷地を補うトップライト。
トップライトの光を受ける背の高い壁。
通路の先には抜けを生むように開口を設けます。
天井の高さを抑えた畳コーナーからの眺め。
天井の低い場所があることで、天井の高い部分やトップライトの光をひきたてます。
腰壁のJパネル。風景を縁取るような窓。
造り付けのテレビ置き場と扉付きの収納。
ウッドデッキへ続く木製建具のガラス戸。
畳コーナーの窓は隣家の間、向かいの山の尾根まで視線が抜ける位置を狙いました。