コンセプトムービー
概要
吹抜けのある新しい町家
場所:奥出雲町 時期:2020年10月竣工
外壁:ジョリパット・杉板ウッドロングエコ塗装・タニタZig
屋根:ガルバニウム鋼板
長期優良住宅 耐震等級2(積雪1.14㎝) HEATG2グレード(Ua値0.3W/㎡K) 気密測定C値0.4㎠/㎡(完成時)
町の通り沿いにある縦長形状の土地での住宅建て替え計画。
敷地形状及び近隣環境により不利な採光・通風をいかに計画するかが重要でした。
建物中央に吹抜けを設けて、採光・通風を取り込むように窓を配置し、なおかつ
隣家の窓と視線が交わらない位置へ設けた。
前面道路より少し距離を取ったことにより奥行きのあるアプローチを計画し、
アプローチへ版築壁のある庭を設け、家族はもとより訪問者も楽しませるアプローチ
となった。
内装はいつものように新建材を使用せず、シンプルで素材感のある材料を選定し
親しみのある落ち着いた空間となった。
外観。 木製建具引き込み戸によるフルオープン。 外壁色と木部色のバランスが良いです。控えめなシンボルツリーは、シルバーリーフのオリーブを植えました。
奥行き感のあるアプローチ。 アプローチの距離を少し長くとり洗出し土間で仕上げました。 アプローチに面して小庭を設けて版築壁にて区画し、足元をライティングしました。
玄関ホール。 一直線に抜けた松の床、桧の小幅風天井羽目板で空間に吹けが出るように工夫しています。 視線の先には、フルオープンのピクチャーウィンドウを設けています。
客間(和室8帖)。 シンプルで落ち着いた畳の間。天井の杉羽目板、硝子欄間、版築壁のある小庭をみる地窓などシンプルでありながら空間に変化を生み出し部分を設けています。
吹抜けリビング。 採光、通風の基幹となり吹抜け。窓配置を考慮し町家でありながら十分な採光を確保しました。 吹抜けにはアイアン階、その下部には畳小上がり(引出収納付き)を設け、空間の有効利用を図っています。 天井の桧小幅風羽目板のストライブが心地良いです。
造作の洗面台。素材はカバ桜、シナ合板。既製品と異なり建築と一体化となったデザインが可能です。 収納を造作で作り込み、スペースの有効活用を図っています。 壁面モザイクタイルが安心感を生み出します。
トイレ。 栂の手洗いカウンター。レッドシダーのパネリング。 上品で落ち着いた空間となりました。
インタビュー
Q1. 三沢建設の住宅を選んだきっかけは?
A1.みざわ建設さんとは以前からお付き合いがあり、暖かい家を造られることを知っていたのでご依頼しました。
Q2.特にこだわったところ、要望を伝えたところ
A2.縦長の典型的な町家の土地であったため、以前の家は昼間暗く、動線も不便でした。建て替えにあたり冬暖かく、昼間明るく、コンパクトでスムーズな家事動線の間取りを要望しました
Q3.工事中はどのような気持ちで見守っておられましたか?
A3.日々出来上がっていく我が家を見に行くのが楽しみでした。早く新しいお家で生活がしたいなという気持ちで 見守っていました。
Q4.新居での暮らしはいかがですか。
A4.なにより家の中が暖かくてビックリしています。これから本格的な冬を迎えるのが楽しみです。
様々な動線がスムーズで生活しやすいです。 特に小上がりの畳スペースは便利です。
Q5.家を持ってから自分の生活で変わったところ、良くなったところ
A5.コンパクトでスムーズな家事動線により無駄な動きがなくなりました。
また、最低限の部屋数で掃除がしやすいこともあり掃除が苦ではなくなりました。
Q6.この家のお気に入り部分を教えて下さい。
A6.性能に優れ、尚且つ外観、内観ともおしゃれなデザイン。提案していただい庭も素敵で季節を感じながら 生活できるところ。
フルオープンとなる窓があり、家の前から後ろまで一直線に光と風が抜ける計画が大変気に入ってます。
Q7.計画段階、工事中に不安な点、心配になったところ
A7.解体工事の遅れによる、建築工事着手時期が少しずれたことでの完成時期の遅れを少し心配しました。
Q8.住宅購入を検討しておられるお客様にメッセージやアドバイスをお願いします。
A8.自分達の生活スタイルに合った住宅を設計士のアドバイスを受けながら家づくりを行ってください。
家づくりを進めて行くと迷うことが多々ありますが、基本的にはお任せしていたら素敵な家になりました。