親世代の建てた家を子世代が住み継ぐ木造の家
親世代の建てた家を子世代が住み継ぎ、自分たちらしい居場所をつくるためのリフォーム。
当初のリフォームの目的はキッチンの改修でした。設計打合せを重ねていくうちに台所、和室、広縁と区切られていた部屋の間仕切りを撤去してLDKがつながるワンルームとすることになります。ワンルームのLDKとしたことで光や風が抜け、明るく伸びやかな場となりました。ワンルームのなかにも天井の高さや仕上げを変え、既存サッシからの光の受け止め方で変化を与えています。また、キッチンをはじめとした細やかな造作がそれぞれの居場所を特徴づけています。
愛猫と一緒に暮らす施主夫妻らしい居場所ができあがりました。
設計;宇田川孝浩建築設計事務所 http://uda-archi.com/index.html
施工:みざわ建設
用途 | 専用住宅 |
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構造規模 | 木造2階建 |
竣工 | 2021年11月 |
場所 | 島根県奥出雲町 |
内観
アイランド型のキッチンは既製品では無く、造作家具です。
天板はフルフラットの人造大理石とし、テーブルのような感覚でも使えます。
造作家具のキッチン収納と飾り棚。
施主のお気に入りの器や雑貨が並びます。
造作家具工事のキッチン収納と飾り棚、そして出入り口の扉がすべておなじ仕上げ(シナベニヤ)。
全て設計して造り付けているので既製品には無い統一感と親しみがあります。
キッチンのシンク下と背面のキッチン収納の一部は床上をオープンとしています。
施主の要望に応じて自由にデザインできるのも造作家具の良さです。
アイランド型のキッチンを中心に回遊性が生まれ、キッチン収納を2方にとりました。
天井はラワンベニヤに自然オイル塗り。
天井の高さの違いを利用した間接照明。対照的にテーブルの上のペンダント照明は低い位置に。
キャットウォークを兼ねた飾り棚に愛猫の姿が見えます。飾り棚には施主奥様がつくったステンドグラスをはめ込みました。
リビングスペース。既存のサッシの高さに揃え天井を低めに抑えました。そのことで落ち着きが生まれ、外からの光を天井で受けとめます。天井は杉板に自然オイル塗り。
リビング側からキッチン・ダイニングを眺める。
ソファの後ろ上部にキャットウォークが見えます。
飾り棚を兼ねたキャットウォーク。
造作のテレビスペース。元は和室の押入れでした。